不安障害と生きる男の、小さな選択と本音。
朝起きて、理由もなく胸がざわついていた。
電車に乗るのが怖い。
人と話すのが、しんどい。
でも、仕事には行かなきゃならない。
誰にもバレない様に、平然を装う。
これが不安障害なんだって知ったのは、暫くしてからだった。
「心が疲れているだけ」「気にし過ぎ」と笑われるのが怖くて、黙っていた時期もあった。
「ちゃんと働くのが当たり前」
「弱音を吐くのはダサい」
「男ならもっと強くなれ」
そんな言葉に縛られてきた。
気付けば、自分の気持ちを感じる事すらやめていた。
でもある日、本当に動けなくなった。
体が拒否した。
あの時、漸く思った。
「無理を通り越してしまったかも…」
正直に生きるって、逃げじゃない。
今、毎日を過ごす中で思う事がある。
正直に生きるって、弱さを認める強さなんだと。
「今日は不安が強いから無理しない」
「ちゃんと休む」
「一人になりたい時はそうする」
それを「逃げ」と言う人がいるかもしれない。
でも私は、それを選んでいると思ってる。
いつも言う様に、病に転がされない。
私がいつでも主導権を握っている。
自分を守るのは、自分しかいないから。
最後に、
誰にも見せない戦いをしている男達へ。
不安障害を抱えて生きるって、恐らく誰にも分からないくらい地味でしんどい。
でも、そんな日々を乗り越えてるあなたは、本当に強い。
本当に強いんだよ。
眠れない日があろうと動けない日があろうと、何とか一日を終えてる事自体が凄い事なんだ。
だから、どうか自分を裏切らないで欲しい。
他人にどう思われるかじゃない。
自分がどう感じているかを大事にして欲しい。
頑張れる時は頑張る。
無理なときは、ちゃんと立ち止まる。
それでいい。
寧ろ、それがいい。
ちゃんと自分に正直でいる。
それだけで、生きる事が少しだけ楽になる気がするんだ。
いつもじゃなくて良い、偶にで良い。
その繰り返し。
その繰り返しの向こうに、求める自分がきっと待っていてくれる。
そう信じて、また歩みを進めよう。
今回もご覧頂き、ありがとうございました。
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