岡山を代表する観光地、「美観地区」。
ただ楽しかっただけで終わらせるには勿体なく、歴史に思いを馳せてみては如何でしょうか?
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ボッチらブログへようこそ、ノイポチです。
今作は「歴史と旅の記録」をお伝えできればと思いますので、宜しくお願いします。👐
美観地区って…
美観地区を語るに当たって、切っても切り離せない人物が存在します。
皆さん、ご存じでしょうか?
その人物とは…
大原家です。(特に、大原孫三郎さん)
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遡る事明治時代 (1888年)、米や綿花やい草が中心であった倉敷に産業発展の為として紡績工場が作られました。
それが、倉敷紡績(クラボウ)の前身となる有限責任倉敷紡績所で、初代社長は大原孝四郎です。
(1893年には、商法施行により倉敷紡績株式会社となります。)
倉敷紡績株式会社(以下クラボウ)は現在大阪に本社を置いており、倉敷の旧工場・倉庫跡地は、倉敷アイビースクエアとして観光の名所となっており宿泊も可能です。
ここで少し「クラボウ」について。
クラボウは日本デニムの歴史の中で重要な役割を担っており、
1973年には貝原織布等と共に14ozデニム(KD-8)を開発し、純国産ジーンズの生産に寄与しました。
※ KD-8 ⇒ KD:クラボウデニム, 8:8番目に開発された糸
因みに、KD-8を用いてジーンズを生産・販売した会社が、倉敷市児島のマルオ被服(現ビッグジョン)となります。
マルオ被服はKD-8が生み出されるまでの間、アメリカからデニム生地を輸入しジーンズを生産しておりました。
(国産のジーンズが初めて生産された年が1965年)
また、日本で初めてデニム素材の量産技術を確立した会社もクラボウです。
そんなクラボウですが、美観地区のキーパーソンが存在する事も忘れてはいけません。
二代目社長の大原孫三郎です。👏
彼が児島虎次郎という人物と出会った事で、現在の美観地区が存在すると言っても過言ではありません。
児島虎次郎は洋画家で、美術学校の入学に際して、大原奨学会からの支援を得る為に大原家を訪れました。
そこで孫三郎に気に入られたという訳です。
少し間を飛ばします🙇
暫くして虎次郎は、「日本芸術の為」にヨーロッパにて美術品収集を行いたいという思いを抱き始めましたが、実現には孫三郎の援助が必要でした。
孫三郎自身もこの件に関しては、すぐに許可を出す事はなく熟考した様です。
結果としては、彼の援助の下美術品収集に取り掛かる事ができ、持ち帰った作品も日本で大反響となり孫三郎も非常に満足しました。
🌟ここで、「何故2人の出会いが現在の美観地区に繋がるのか」について…
芸術の世界で奮闘していた虎次郎でしたが、制作による過労で1929年に47歳でこの世を去りました。
虎次郎の死を悼んだ孫三郎は、彼の作品と彼が収集した名画を後世に残す為1930年に「大原美術館」を開館しました。
※ ご存じの方が殆どだとは思いますが、大原美術館にはピカソの「鳥籠」やモネの「睡蓮」といった名だたる作品が展示されています。
そして、この大原美術館の存在があったからこそ(名画の重要性が認知されていた)美観地区周辺では、戦時中に空襲が無かったとされています。(諸説あり)
もし美術館が無ければ、現在の景観は全く別物になっていたかもしれませんね…
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それでは話は以上です!となれば、このお方に怒られますね😅
孫三郎の息子である大原總一郎です。
彼はドイツのローデンブルクを訪れた際に昔の面影が残る街並みに感動を覚え、倉敷を「日本のローデンブルク」にする為「倉敷の街並み保存」を提唱した第一人者です。
※ ローデンブルクは第二次世界大戦によって一度焼失していますが、その後見事に復元されました。
その甲斐もあり、1968年には「倉敷市伝統美観保存条例」が制定され、1789年には国により美観地区の13.5haの地区が「重要伝統的建造物群保存地区」として選定されました。
※ 現在は美観地区21ha(東京ドームの凡そ4.5個分)の内、15haが重要伝統的建造物群保存地区となっています。
要するに、彼らのお陰で私たちは時を超えて江戸の街並みを味わえているのです。
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旅の記録に移る前にもう少しだけ!
美観地区を歩いているとよく目にするこれ☟
個人的にこの見た目が好きで、最近では新築のお宅で好んで使用されるケースも増えてきましたね😊
✔ メリット:杉を焼いて作っているので表面が炭化しており、延焼しづらく、腐食しづらい素材です。また、シロアリ等を寄せ付けにくい効果も持ち合わせています。
🌟昔の家屋等は密集していた事もあり、火事が起こると瞬く間に延焼していました。
焼杉利用は、この被害を最小限に食い止める事が主な目的であったと言えます。
加えてメンテナンスに関しては手間が掛からないと言われますが、期間を決めて塗料塗布や張り替えの必要性は出てくる様です。
✔ デメリット:触ると汚れる!ですね (笑)
木材ですので、時間経過による変形等も起こります。
旅の記録
倉敷といえばデミカツ…って事は美観地区なら「かっぱ」さんでしょ!
かっぱ – 倉敷/定食・食堂 | 食べログ (tabelog.com)
となるのが定石ですが、私のオススメはこちら☟
江戸切りそば 石泉 (えどきりそば せきせん) – 倉敷市/そば | 食べログ (tabelog.com)
観光地にあれど、本気のお蕎麦を頂けます。
休日のお昼時でも混んでおらず、すぐに通して頂けました。
因みにかっぱさんは、○時間待ちの長蛇の列でしたよ💦
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続きましては、コーヒー。
旅先ではいつもより多めに飲んでしまうノイポチです。
素敵なお店が多いですからね!
先ずは雰囲気で吸い寄せられたこちら☟
倉敷珈琲館 – 倉敷市/コーヒー専門店 | 食べログ (tabelog.com)
店内もコーヒーも良かったのですが、感想としてはある意味想像通りで失敗のないお店というのが正直な所です。
ハイマウンテンはジャマイカ産のコーヒー豆で、有名なブルーマウンテン(ジャマイカ産)の次に等級付けされているものです。
味や香りに関してはバランスの良い豆と言われていますが、しっかりとしたコク(コーヒーオイルに因るもの)を味わえます。所謂「しっかりボディ」ですね✋
※ コーヒーの記事も投稿しておりますので是非。
2店舗目はこちら☟
ヤマウ コーヒースタンド (YAMAU coffee stand) – 倉敷市/コーヒー専門店 | 食べログ (tabelog.com)
テイクアウト専門のオシャンティーなお店です。
散策のお供に持って来いの一杯ではないでしょうか。
そして最後の3店舗目☟
フューチャーヒャクカフェ – 倉敷/カフェ | 食べログ (tabelog.com)
私ランキングダントツの1位ですね!
がっしり体型の90sアメカジファッションに身を包んだ店主が「淹れるコーヒー」、「作るクロックムッシュとじゃがいもスープ」は、「繊細」という言葉がぴったしで大満足の朝食でした。
お店が近所なら毎朝のコーヒーはここで決まりです!
また店内では服や雑貨等も販売されており、料理が出てくるまでの時間も楽しめますよ。
加えて自由に読める本も充実しており、これらのジャンルにも店主のセンスのよさが伺えます。
その日に読み切れなくて後日購入したものです☝
「オススメ本」です📚
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予定より長くなり過ぎたので、これだけ紹介して続きはまたの機会に。
皆さん、モッコロってご存じですか?
全国初の白桃を使用したスイーツコロッケなんですよ。
因みに美観地区ではこちらのお店でしか食べられません☟
くらしき桃花 – 倉敷市/その他 | 食べログ (tabelog.com)
「肝心のコロッケは?」等のツッコミはやめて下さいね…
実際に食すまでのお楽しみです(笑)
味としましては、クリームコロッケに桃の風味が足された感じですが、果肉もちゃんと入っており美味しかったですよ。
まだまだ書きたいのですが、今回はここまで。
ご覧頂きありがとうございました。
いつでもボチボチと。
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